"Picasso in Barcelona"
Museu Picasso
これは、バルセロナのピカソ美術館にて購入した美術館のオリジナルブック。
B5サイズの薄めのもので、マドリッドからビアリッツへの移動中に読了。
ピカソが少年〜青年時代を過ごし、
パリデビュー後もたびたび帰郷していたバルセロナ。
そのバルセロナにつくられた美術館に時系列に並べられている
ピカソの数多くの作品と解説がゆっくり楽しめる一冊。
こうゆう、作品と一緒にアーティストの人生も学べる美術館ってスキ!
青の時代で有名なパリのピカソ美術館とはまた違う魅力があった。
派手さはないけど、アットホームというか。
そしてこの本を読んでみて、
あらためてピカソってほんとうに”天才”だったんだな〜って…(しみじみ)
美術教師だった父親のもと少年時代からその才能をバリバリ発揮、
しっかり専門教育を受けて、なんと若干20歳にしてパリで個展デビューですよ!
このバルセロナの美術館がオープンしたのも、彼がまだまだ現役のころだし。
(なかなか生前に単独の美術館が建つアーティストっていないでしょ)
アムステルダムで観たゴッホとは、それこそ対照的な…。
(でも凡人としては、やっぱりゴッホの方に共感しますけども)
この美術館で一番有名なのは、
プラド美術館蔵の"Las Meninas"をモチーフにした作品群。
10代後半ごろ、マドリッドで美術学校に通っていたピカソは
そこでの授業に飽き飽きしていて、学校をさぼっては
プラド美術館で偉大な古典作品を模写していたのだとか。
そのひとつ、"Las Meninas"を思いっきりピカソ流に描いた様は圧巻ですよ。
ここでこの作品と出会えたことで、バルセロナのあとに
マドリッドでプラド美術館を訪れたとき
実物の"Las Meninas"を楽しんで鑑賞することができました。
(プラド美術館はおそらくヨーロッパでも有数の規模を誇る古典美術の集合体。
そんな巨大な美術館を鑑賞するときに、
こういう個人的な目的を持てるなんてラッキー)
あと、ピカソの初期のアカデミックな作品(つまり、キュビズム前)を
眺めていると、しみじみとその技術の高さを思い知らされる。
おおざっぱな筆遣いにも関わらず、
まるで写真みたいに”現実を映してるもの”に見えるんだよね。
そこに描かれた人は実際の本人のままのように見えるし、
そこに描かれた家は実際の家のままのように見える。
きっと、ピカソの目には現実世界がすべて
彼が描く絵のままに映っていたのだと思う。
そして彼の手には、その映像をそのままキャンバスに再現する技術があった。
でも、だからこそピカソは”上手に(=現実のように)描く”ことよりも
キュビズムという独自のデフォルメに
アーティスととしてのおもしろさ、楽しさを
見いだしていったんじゃないかな〜なんて。
同時に、まったく新しいものを生み出すには
しっかりとした基礎(アカデミック)があることが必要なんだな、とも。
ピカソが生きてたら、本人にいろいろ聞いてみたかったな!
読書メモ↓
Picasso = Academic + Freedom!